なんで紙袋や段ボールがあったらすぐに入るの?猫にとって袋や箱は魅力的!
荷物が届いた時に梱包していた段ボールを片づけようとして持ち上げると重い!!
中を見ると猫がいる!!なんてことも多々あるのではないでしょうか。
なぜ、すぐに段ボールに入りたがるのでしょうか。
なぜ段ボールにすぐ入るの?
野生時代の猫の場合
野生時代の猫は、木のウロや木の根の隙間等の自然にできた空間を利用して寝床にしていました。
入り込めそうな場所を見つけると、住める場所か確認するために猫は内覧をしたい衝動に駆られます。
木の根などの薄暗い場所を内覧した結果安全で快適な場所とわかると、お昼寝リストの一つとして加えます。
継承される衝動
段ボールや紙袋を見つけたら、衝動を抑えきれず、入ってみずにはいられません。
布団をトンネルのようにして隙間を作ってあげたときも同じように、無我夢中で飛び込んでいくことでしょう。
とにかく”潜り込む"ことが大好きなのです。
内覧癖があった猫の祖先の気持ちを継承して、現代の猫も箱を見るとこれはチャンスとばかり飛び込むのです。
初めての紙袋や段ボールの場合
何度か入り慣れた紙袋や段ボールの場合は見せないのですが、初めての場合だと中を物色します。
布団等のトンネルでは、首を伸ばして上下に激しく動かして安全かどうかを確かめます。
初めての紙袋や段ボールは、猫にとっては安全な場所か確認せずにはいられません。
段ボールに潜り込んだ後は?
紙袋や段ボールに潜り込んだ猫は、必ずと言っていいほどそこで寝てしまいます。
段ボールなどの狭い空間が、猫にとっていかに安心できる場所かを表しています。
外から見えない狭い場所にもぐりこみことが、安心をもたらしてくれます。
猫が入れない小さい穴の場合
穴があったら潜ってみないと気が済まない猫ですが、体が入らないような小さな穴にも別の興味を抱きます。
それは、小さな穴の中に虫などの獲物が入っているのではないかという興味です。
小さい穴なので頭を入れることは不可能なのですが、今度は手を入れてみないと気が済みません。
猫は手を入れることで中にいる虫が驚いて外に出てくるのではと楽しみにしているのです。
中から反応があったら
手を穴の中に突っ込んで、何か動く音が聞こえたり、入れた手に何か当たったら大興奮になること間違いありません。
何か触っただけで、猫は中に何かいると確信をして夢中で引搔きだそうとします。
狩猟本能が目覚めて、考えるよりも行動が先に出てしまい止むことはありません。
一見、意味不明な行動とも思えますが、こちらも野生時代の名残からくる習性と言えます。
猫に残る野生の名残のかずかず
狭い空間で寝る姿勢
狭い空間に潜り込んで、安心をして寝るときの姿勢にも、野生の名残が見られます。
それは、必ず入口に向かって顔を向けて寝ることです。
潜るだけ潜って、体の向きを反転させて頭を入口の方へ向けます。
これは、外の様子を伺えるようにしているのと、イザというときにいつでも逃げられるような体勢を取っているのです。
飼い主が寝ている布団に潜り込んできたときも、途中で体の向きを変え、頭を入口に向けて寝ます。
いつでも逃げられる準備をしておかないと不安で仕方がありません。
神経質な猫は、安全を確保できるように常に逃げられることを考えているのです。
丸まって寝るとき
猫が丸くなって寝るときに、寝る場所の上をクルクルと何度も回るのも野生の名残です。
回っているのは、回っているうちに足場を踏み固めて寝心地の良いベッドを作っているのです。
飼い猫になった今でも、寝る前に何度かクルクルと円を描いて回ってから寝始めます。
まとめ
猫が紙袋や段ボールに入るのは、野生の名残で安全確認のために内覧をしているのです。
中を確認して安全であることがわかると、必ずそこで寝てしまいます。
猫の行動は不思議がいっぱいですが、野生時代の名残が強く残っていることでみられる場合が多いようです。