猫がいうことを聞いてくれない!しつけには工夫が大切
上がってほしくない場所や触ってほしくないものをいくら教えても覚えてくれない。
それは飼い主を馬鹿にしているのでしょうか?
飼い主の教え方、しつけの仕方が間違えているのかもしれません。
猫に覚えてもらうには、飼い主が出来なくなるような工夫をすることが大切です。
飼い主の工夫が大切
『猫のしつけ』と聞くと「猫に教えて覚えさせる」と思う人が多いのではないでしょうか。
猫に教え込むということは飼い主の一方的な間違えた考えです。
飼い主が、上がれない工夫や触れない工夫をしてあげましょう。
「ここは上がれないところ」「これは触れないもの」という習慣をつけてもらうことが『猫のしつけ』です。
犬と猫の違い
犬と猫では基本的に性格が異なるのでしつけに対する考え方も違います。
犬は叱ったり褒めたりしてあげることで、何かを覚えさせることができます。
猫には叱ったり褒めたりしても効果がありません。
猫は叱られた場合には、「嫌なことをされた」としか感じません。
猫は犬に教えることよりも労力を費やし、頭をひねった工夫が必要になります。
猫には「しない」ということを習慣化させることしかできないのです。
猫のしつけ方
物理的にできなくなる工夫をする
物理的にできなければ猫はあきらめます。
やがてそれが習慣化してやらなくなることに繋がります。
猫が上がれるスペースを作らない
猫に上がってほしくない場所にモノを置いたりして行けないようにします。
乗るスペースがなければ猫はそこに乗ろうとはしません。
猫は物理的に行くことができないので自然と近寄らなくなります。
猫が登る経路をふさぐ
猫が飛び乗れる高さのものを取り除いてみましょう。
猫が登って、行ってほしくない場所に飛び移ることができないようになることが大切です。
乗ってもいい場所をほかに作ってあげると、そちらに意識が移るので用意してあげるのもいいでしょう。
嫌な事が起きる仕掛けをする
物理的に防ぐことが難しい場合には、それをしたら自動的に嫌なことが起きる工夫をしましょう。
飼い主がやったということがわからないことが大切です。
飼い主がやったと認識されると、飼い主に近づかなくなり猫との溝ができてしまいます。
乗ったら落ちる仕掛け
猫が乗ったら落ちるなどの仕掛けをすると、猫にとってそこは危険なところとなります。
落ちると同時に大きな音が出るとより効果的です。
猫は怖くて二度と近づかないでしょう。
粘着テープを張る
猫は足に粘着テープがくっつくことを嫌がります。
乗ってはいけないキッチンやテーブルなどのヘリに粘着テープを張ってみましょう。
猫は、「ここを歩くと足がくっつく」という嫌な経験で登らなくなります。
霧吹きスプレーをする
してほしくないことをしたときに、後ろから霧吹きスプレーをしてみましょう。
突然、水が掛かったことに驚き、猫はこれをすると嫌なことが起きると覚えます。
水が掛かることが嫌なことなので、これ以降しなくなります。
水をかける場合には現行犯でなくてはいけません。
やり始めて、すぐに霧吹きスプレーをしないと効果は薄いでしょう。
やっていることと霧吹きされることがリンクしなければなりません。
決して猫にやっているところをばれてはいけません!!!
絶対にやってはいけないこと
人間の体を用いたしつけは、絶対に止めましょう。
猫をたたく、けるなどの暴力
飼い主が猫に対して暴力を振るうことは、外的な傷を負わせるだけではなく心にも傷をつけます。
猫はやってはいけないことを覚えるのではなく、叩く飼い主が怖くなり近づくことをやめます。
最悪の場合、猫の心に病気を抱えてしまい人間恐怖症となってしまうでしょう。
猫にとっても飼い主にとってもいいことはないので、決して暴力は行わないでください。
猫を追い駆けまわす
猫は追われることがストレスになる場合があります。
猫は追いかけられたとしても、逃げることに必死でしつけにはなりません。
猫の目を見続けて言い聞かせる
猫は威嚇をしたり、ケンカをするときに目と目を合わせて見つめ合います。
じっと見つめて語りかけることは、威嚇しているのと同じことです。
猫には不愉快な気分だけが残り、しつけをするという本来の目的を果たせないでしょう。
まとめ
飼い主は、猫がしないような工夫をすることが大切です。
どうしてもやめてくれない時には頭を切り替えてあきらめることも大切です。
飼い主が猫のしつけに躍起になってストレスを溜めすぎても、覚えてもらうために行っていることで猫にストレスを与えすぎても不幸が待っているだけです。
いろいろやった結果で駄目であった場合には、「それは猫がしてもいいことなんだ」と切り替えることも大切です。
猫がたくさんの幸せを与えてくれる分、多少のことであれば目をつぶってあげられるかもしれません。