猫の掛かりやすい病気!その症状は病気のサインかも!?
愛猫にはいつでも健康でいてほしいものです。
ただ、猫の病気の中にも確実な予防や治療法がないものがあります。
恐ろしい病気から猫を守るためにも、飼い主の正しい知識が必要不可欠です。
病気は自己判断しないこと
猫の病気はあまり表に出ないことが多く、症状がわかりにくいこともあります。
日ごろから見ている飼い主が見逃してしまうことで、悪化させてしまうことがあります。
気付いていても自然治癒させようと、放っておくと手遅れになってしまうかも!!
中には命に関わる病気もありますし、中には人間に移る病気もあります。
自分で判断せずに、さまざまな病気の可能性を考え、早めに獣医に相談しましょう。
猫のさまざまな病気
回虫症
<症状>
- 下痢がちになり、げっそりしてくる
- 舌や唇が白くなる
- 貧血の症状がでる
回虫は腸に寄生して猫の体から養分を吸って成長します。
そのため、猫は食べているのにどんどんと痩せていってしまいます。
うんちは小まめに片づけて清潔に保ちましょう。
予防の意味も含めて、定期的に検便を行うことをおすすめします。
条虫症
<症状>
- 嘔吐
- 下痢をする
- 貧血症状がでる
一番多いのはノミが運んでくる「犬条虫」で、ノミを駆除することが予防になります。
その他には「猫条虫」や「マラソン裂頭条虫」があります。
「マラソン裂頭条虫」は条虫のいる小動物を食べてしまうことで感染します。
1~2mmの白い虫が落ちていたら、すぐに駆除をしましょう。
真皮真菌症
<症状>
- 円形脱毛が現れる
- 脱毛部のかさぶた
- 急速に全身に広がっていく
猫の毛や皮膚に寄生する真菌と呼ばれるカビが原因で起こります。
このカビは人間に移ることもあるので、真皮真菌症の猫を抱く場合は注意が必要です。
何よりも清潔に保つことが大切ですが、獣医に相談して抗真菌剤などの薬を処方してもらいましょう。
真菌が見られた場合には、猫のお気に入りのタオルケットなど普段から使っているアイテムを取り換えてあげるといいでしょう。
ネコ免疫不全ウィルス感染症
<症状>
- リンパ節が腫れる
- 下痢をする
- 慢性的な口内炎
ネコ免疫不全ウィルス感染症は通称「猫エイズ」とも言われ、長いこと苦しむ場合もあります。
ウィルスによって免疫力が低下してしまいます。
初期段階では、リンパ節の腫れや下痢などの症状が現れます。
その症状が消えるころには進行していき、ほかのさまざまな症状が出てきます。
エイズと名前がついていますが人間のエイズとは異なり、人に移ることはありません。
イエローファット
<症状>
- 腹部にしこりができる
- しこりが連続している
- しこりを触ると痛がる
食事が偏ることで起こる病気です。
例えば、アジやサバなどの青魚に多い不飽和脂肪酸の摂りすぎや、肉に偏った食事を摂っていると起こります。
しこりがあるのは、脂肪が炎症を起こして腫れている状態です。
ビタミンEを接種することで予防をすることができます。
医者に掛かって治療をすることになりますが、治療期間は数か月を要します。
下部尿路疾患
<症状>
- おしっこが赤い
- おしっこが強いアンモニア臭
- おしっこが出ない、または出にくい
尿路結石などが原因で起こる泌尿器病の総称です。
悪化すると命の危険もあるので、甘く見てはいけません。
予防には、水をいつでも飲ませるように常にしておくことが大切です。
また、トイレが遠のくこともよくないのでトイレを使いやすくしておくことにも注意しましょう。
トキソプラズマ症
<症状>
- リンパ節の炎症
- 網膜の炎症
さまざまな動物に感染するトキソプラズマ原虫が原因の病気です。
予防には猫に生肉を与えないことが第一となります。
妊婦は感染すると大事なので、感染しないように最善の注意を払う必要があります。
猫から人に移る場合は、猫の排泄物から移ることが多いのでトイレの世話は妊娠中は避けるようにしましょう。
ゴキブリなどの害虫による感染経路もあるので、害虫駆除をこまめに行いましょう。
子宮蓄膿症
<症状>
- 黄色いおりもの
- 水を多く飲み、おしっこをいっぱいする
- 熱っぽい感じで元気がない
子宮に細菌が感染し、ひどい炎症を引き起こすメス特有の病気です。
子宮摘出手術もあるが、薬で感知させれば出産も可能となります。
水を多く飲むときは、この病気か腎臓が疑われます。
避妊手術を受ければ100%予防することが可能ですが、受けるか受けないかはよく考えられることをおすすめします。
猫伝染性腹膜炎
<症状>
- お腹や胸に水が溜まる
- 黄疸の症状が現れる
- 下痢をして痩せていく
ウィルスが原因で起こり、腹水ではお腹が張り、胸水で呼吸が困難になります。
子猫が掛かると致死性が高く、99%が死に至るといわれています。
治療方法は確立されておらず、進行を遅らせるのが主流となっております。
まとめ
猫のワクチン予防接種を毎年受けていても、病気にかかってしまう場合があります。
子猫やシニア猫の場合は、体力がなく病気にかかるリスクが高いを言えます。
猫に長生きをしてもらうためにも日ごろのケアを怠らないことが大切です。
ストレスをためないことも、病気にならないようにする予防の秘訣と言えます。