初心者の方必見!猫の日ごろのお手入れは美容と健康にいいのです!!
定期的なブラッシングなどのお手入れは猫にとっても大切なことって知っていますか?
しかし、長時間に渡り拘束が必要なお手入れの場合、嫌がる猫もいるかと思います。
嫌がってしまう猫にとって、スキンシップの延長戦と考えてもらえるようにしましょう。
飼い主が距離を縮めながら、少しずつ慣らしてあげて行くことが、お手入れに慣れさせる近道です。
猫の健康のためにも、日ごろのお手入れを習慣化することを心がけましょう。
ブラッシング
猫はとってもきれい好きと巷で有名です。
それは、猫のざらざらした舌を使って自分自身で全身を舐め、毛繕いをするからです。
しかし、首の回りなど舌が届かない場所はお手入れが不十分になっているかも。。。
そこで、飼い主の出番です。
猫がセルフグルーミングできない場所をお手入れしてあげましょう。
飼い主がブラッシングをすることによって、より猫の体を衛生的に保つことができます。
また、見た目が美しくなることはもちろん、皮膚病予防や血行促進の効果もあります。
猫の毛の特徴
猫の毛はダブルコートと言って、二重構造になっています。
外側はオーバーコート(上毛)と呼ばれる長めの毛で、内側にアンダーコード(下毛)と呼ばれる短めの毛が生えています。
特に、ペルシャ、メインクーン、ラグドールのような長毛種は、ほとんどがダブルコートです。
アメリカンカールのようにアンダーコートがほとんどない猫種もいます。
猫の毛は毎日少しずつ抜け、種類によって多少の違いはありますが春と秋の年2回ほど抜け毛が多くなる時期が訪れます。
特に春から夏にかけては、1年のなかで毛が最も多く抜ける時期となります。
長毛種は季節に限らず、普段から毎日ブラッシングするようにしてあげるといいでしょう。
手間ではありますが、換毛期には一日数回ブラッシングをして抜けた毛を取り除いてあげましょう。
短毛種のブラッシング
ブラッシングは、皮膚を清潔に保つ効果もあり毛のツヤもよくすることができます。
毛が短い猫の場合、普段は猫自身の毛繕いで十分にブラッシングすることができます。
換毛期になったら週に一回を目安にブラッシングをしましょう。
使うのは、「コーム」「スリッカーブラシ」「ラバーブラシ」がおすすめです。
飼い主が使いやすいのも大切ですが、猫が嫌がらないブラシを選んであげましょう。
↓「コーム」
↓「スリッカーブラシ」
↓「ラバーブラシ」
長毛種のブラッシング
長毛種は、毛が絡まりやすく毛玉ができたりします。
そのため、日ごろからのお手入れが必要になってきます。
換毛期になると抜ける毛の量が多くなります。
一日に数回(多いときで3~4回)のブラッシングをしてあげてください。
部位や毛の厚みによって、「スリッカーブラシ」「コーム」を使い分けてブラッシングをしてあげましょう。
ブラッシングを嫌がる場合には
ブラッシングを嫌がる猫は珍しくありません。
猫がブラッシングを嫌がる特徴としては、ブラッシングに嫌な印象を持っているからといえます。
慌てずに少しずつ慣らしてあげることで、ブラッシングに好印象を持つことができるでしょう。
猫の居場所に道具を置くなど、ブラシへの警戒心を解こことも一つの工夫です。
何よりも、ブラッシングは猫が寝ているときが大チャンスです。
すぐに始められるように道具を携帯してチャンスをうかがってください。
ブラッシングにいいイメージを持たせるためには、顔の回りから優しくブラッシングすると効果があります。
『ブラッシング』=『気持ちいい』ということを覚えて貰いましょう。
<ブラッシングのポイント>
①押さえつけずに自然な体勢でブラッシング
②嫌がったらすぐにやめること
③一回の時間を短くして、少しずつ慣れさせる
④上手にできた時は、おやつや遊んであげるなどのご褒美を与える
定期的に爪を切ろう
猫は自分で爪研ぎをしますが、それだけでは爪が鋭いままです。
飼い主や家族、一緒に飼っている猫などが、けがをしないように爪を切ってあげましょう。
爪切りは猫用の爪切りもありますが、人用爪切りでも問題なく切ることができます。
爪のチェックは頻繁に行いましょう
シニア猫になると、めんどくさくなり爪を研がなくなることもあります。
あまりに研がないと酷い場合には、伸びた爪が肉球に刺さってしまい怪我をしてしまいます。
爪切りは必ずやってあげたいことなので、小さいころから慣らして習慣化させることが大切です。
爪切りを嫌がる場合には
もともと猫は臆病な性格のため、中には爪を切るのも怖がることもあります。
爪切りに慣れてなく抵抗が激しい場合には、バスタオルで体をくるんであげると簡単に切ることができます。
これは、猫は何かにくるまれていると安心して落ち着く習性だからです。
くるんだ場合でも暴れるときは、二人掛かりで爪を切ると幾分やりやすくなるでしょう。
猫用のネットも販売していますが、百均などに売っている洗濯用のネットで同じ効果が得られます。
↓猫用ネット
歯みがき
あまり知られていませんが、猫は口腔内トラブルを引き起こしやすいです。
主に、歯と歯肉の間に詰まった細菌の塊(歯石)ができることで起こります。
歯周病や虫歯になると口臭がひどくなったり、フードを食べることができなくなります。
口内トラブル予防のためにも、歯みがきをする習慣をつけるといいでしょう。
歯ブラシや歯みがきシート、濡らしたガーゼを使って歯についた汚れを落としましょう。
普段から口のまわりを触られることに慣れさせてあげると、歯みがきを受け入れやすくすることができるでしょう。
歯ブラシ
ブラシの部分を猫の歯茎にあて、軽くブラッシングするだけで簡単に歯垢を落とすことができます。
猫用のヘッドが小さく設計された歯ブラシを使うと良いでしょう。
人間用の歯ブラシだと歯茎を傷つける可能性があるため使用することは避けましょう。
歯みがきシート
歯みがきシートを指に巻きつけて猫の歯を磨きます。
優しく指の腹でこするように磨いてあげるといいでしょう。
無理やり行うと噛まれてしまう恐れがあります。
噛まれるのが怖いなと思う方にはあまりおすすめしません。
噛まれる可能性が高い場合には、サック型のブラシも販売しております。
↓歯磨きシート
↓シリコンブラシ
そのほかの歯ブラシ製品
歯みがきペースト:猫が好む鰹節のフレーバ付きペーストもあります。必ず猫用のものを選びましょう。
液体歯磨き:食後、奥歯に数的垂らすだけでオーラルケアができる液体歯磨きもあります。
スナック型:継続的に与えるだけで歯石を落とすことができます。ちょっとめんどくさがりの人には最適かも。
シャンプー&ドライ
シャンプー
猫は毛繕いをしてきれいにするので、体臭もほとんどなくシャンプーの必要はないと言われています。
汚れてしまった場合や皮膚病に掛かりやすい猫は、予防のために必要になることもあります。
多少ではありますが猫アレルギーの予防になります。
猫アレルギーへの持続効果は24時間ほどとも言われていますので、あまり効果は期待できないでしょう。
ドライ
シャンプーを行った場合には、必ず乾燥をしてあげましょう。
まず、猫がブルブルッと体を震わせて水を吹き飛ばすので、そのあとからタオルドライを始めましょう。
タオルドライが終わったら、ドライヤーで乾かしてあげましょう。
ドライヤーを怖がる猫もいるので脅かさないように、ゆっくりと気を付けながら乾かしてあげましょう。
シャンプー嫌いな猫の場合
水に濡れることが嫌いな猫は、長時間のシャンプーが難しい場合もあります。
シャンプーが苦手な場合でも、暖かい蒸しタオルで全身を拭くだけでも十分にキレイになります。
また、「ドライシャンプー」や「シャンプーシート」を使う方法もあります。
タオルウォッシュは体力を消耗せずにキレイにすることができることもあり、シニア猫におすすめです。
↓ドライシャンプー
↓シャンプーシート
肛門腺絞り
猫のお尻には『肛門腺』と呼ばれる分泌機関があります。
ここから出た分泌液が「肛門のう」に溜まると、かゆみや炎症の原因となります。
シャンプー前の体を濡らす際に、ここを絞っておきましょう。
肛門を時計に見立てて、4時と8時の方向をつまんでこすり上げましょう。
茶色いくさい分泌液が出てきますので、すぐに洗い流しましょう。
シャンプーはどんなものがいい
人用のシャンプーは刺激が強すぎるので、必ず猫専用のシャンプーを用意しましょう。
皮膚が弱い猫もいるので、一度使って皮膚が赤くなったりするようでしたら低刺激のものに変えてあげてください。
猫にはコンディショナーやトリートメントの必要はありません。
どうしても使いたい場合は、リンスインシャンプーを選びましょう。
そのほかのお手入れ
目の周りをふく
涙や目ヤニを放っておくと、目の周りにこびりついて取れにくくなります。
また、『涙やけ』と言って、目の周りの毛が変色することもあります。
人間と同じで普段から少量の目ヤニがつくことはありますが、多かったり黄色い場合には風邪をひいている場合もありますので病院に連れて行きましょう。
目は普段から確認することができるので、こまめにチェックしお手入れをしてあげましょう。
耳掃除
猫の耳は健康のバロメータといっても過言ではないでしょう。
耳ダニがいたり、外耳炎になっていたりすることもありますので、定期的にチェックをしましょう。
内側が黒っぽくなっていないか、汚れがついていないか、2週間に1度くらい目安ににチェックしましょう。
酷く汚れている、耳の中が臭う、かゆがって傷がついている化膿しているなどの場合は早めに病院へ行きましょう。
まとめ
普段からのお手入れは、猫が健やかに清潔に過ごすために必要なことです。
また、お手入れは飼い主とのコミュニケーションの一つでもあり、猫との距離を近づけることもできるでしょう。
嫌がる猫もいますが、シニアになった時の猫のことも考えながら時間をかけて徐々に慣れさせてあげてください。
愛猫の健康のために、お手入れを習慣化してあげてください。