猫が寝るときくっついてくるのはなぜ?猫の睡眠について考えてみよう
『猫』の語源が、よく寝ることから来ているという話を聞いたことはあるでしょうか。
なによりも猫は、よく眠る動物なのです。(諸説あり)
猫の一日の寝ている時間は?
よく眠る動物と言われていますが、猫は一日のどのくらいを寝て過ごすのでしょうか。
猫の脳波を調べて測定した結果では、1日の65%が睡眠状態で、残りの35%は覚醒状態だということがわかりました。
1日の65%ということは、約16時間弱は寝ていることになり、起きているのはたったの8時間です。
子猫の場合は、成長するために睡眠がとても大切で、一日のうち20時間は寝て過ごします。
猫の睡眠の深さ
猫は、同じ状態で16時間を通して寝ているわけではありません。
寝ている16時間のうち、12時間はうたたね状態の浅い眠りで、残りの4時間が深い眠りの割合となっています。
浅い眠りは「レム睡眠」といい、まぶたを通して眼球が動いているのがわかります。
「レム睡眠」の時は、筋肉の緊張がほとんどなくなり、この時に夢を見ている可能性があります。
深い眠りは「ノンレム睡眠」といい、「レム睡眠」とは逆に眼球がほとんど動きません。
睡眠サイクル
うたたね
体を起こした状態で、前足を組んですぐに動ける体制でうつらうつらと寝ます。
家などの安心できる空間の場合は、すぐに動くことが難しい足先を追った姿勢が見らます。
1日のうち何回も細切れに転寝を繰り返します。
このうたたねの時は、物音がすれば耳が物音のほうに向いたり、大きな音がすればすぐ反応をします。
レム睡眠
うたたねが続くと浅い眠り(レム睡眠)に移っていきます。
レム睡眠は、30~40分くらい続き、体は横になって寝ている状態ですが脳は起きています。
眼球が動いたり、半目を開けて寝ていることもあります。
ぶるぶると小刻みに体がけいれんしたりもしますが、まったく問題はありません。
体がけいれんしているのは、夢を見ているとも言われています。
ノンレム睡眠
レム睡眠が続くと、自然とノンレム睡眠に移行していきます。
ノンレム睡眠は、10分ほどの深い眠りになり脳も寝ている状態となります。
深い眠りなので触られたり、多少の物音では起きることはありません。
この時には、丸まって寝ていることが多いでしょう。
10分後には、レム睡眠に移行していきます。
目覚め
2時間程度眠ると、レム睡眠の状態から目が覚めます。
目が覚めると腰を高くあげて筋肉を伸ばすために背伸びをしたり、脳に酸素を送るためにあくびをしたりします。
おしりを高くあげて背中を反らせていたら、おはようのポーズをとっているといえるでしょう。
子猫時代の記憶が眠るポーズ?
顔つけ寝
毛布やクッションなどに顔をくっつけて眠るのは、乳を飲みながら眠っている気分です。
このポーズが見られるのは、「甘えたい気分」の時によく見られます。
重なり寝
子猫の時に重なって寝ていた記憶から、体が触れ合う快適さを覚えています。
重なることで安心感が大きく、飼い主に寄り添って寝るのもこの習性からです。
あご乗せ寝
あごを乗せて寝る姿は、母猫のお腹にあごを乗せて寝ていたところから来ています。
静かで安全な場所であると確信がある場合にこの眠るポーズを見せます。
キャットタワーで眠る猫は独立心が強い?
飼い猫の場合、飼い主と一緒に眠る猫は少なくありませんが、キャットタワーを好み一匹で眠ることを好む猫もいます。
本能的に高いところは安全で暖かく邪魔されない場所だということを知っています。
独立心が強い猫ほど高所を好む傾向があります。
なぜ猫鍋で丸まって眠るのか?
一時では「猫鍋」が流行り、土鍋に入り込んで丸まってい眠る姿が見受けられました。
猫は大きい鍋でカーブが背骨の曲がり具合とフィットするととても喜んではいります。
猫は丸まる姿勢で熟睡をしますので、熟睡をしているときに力を入れなくて済む鍋で眠るのがとても楽なのです。
同じように、段ボール箱や洗面台の流しで眠るのは背骨のカーブにぴったりだからかもしれません。
仰向けで眠る猫は大物?
猫が体を丸めて眠るのは気温が高くない時で、寒いときに体を小さく丸めて、暑いときには丸まりは弱くなります。
野生で大の字で眠れるのは、ライオンやどらくらいで天敵がいない動物に限られます。
家で飼うようになった猫は、外敵がいないので大の字で仰向けで眠ることもあります。
大の字で仰向けで眠るのは、安全な場所で安心して寝ている証拠でしょう。
まとめ
猫の語源が寝るから来ているほどに、猫は一日の65%は寝ている動物です。(諸説あり)
猫はほとんど深い眠りになることはなく、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し寝ています。
猫の眠るポーズは子猫の頃の記憶からきていることが多く、安心できる格好を覚えています。
猫の睡眠について知ると、寝ている姿がさらに愛らしくなってきませんか?