生まれつき?育て方?猫の性格はいつ決まるのか??
猫の性格は、個体差があります。
甘えん坊であったり、ツンデレであったり♡
その性格はいつ、どのようにして決まるのでしょうか。
遺伝の影響で親譲りの性格なのでしょうか。
それとも飼い主の育て方が影響しているのでしょうか。
答えは『遺伝』も『環境』もどちらも猫の性格を決める大事な要素です。
猫の性格は、3か月になるころにはある程度決まるといわれています。
猫の性格が決まっていく要素について、探っていきましょう。
遺伝による影響
両親から譲りうけた遺伝子情報は、猫の性格のベースを作ります。
生まれ持った情報は一生変わらないといっても過言ではないでしょう。
父親の性格も、母親の性格も引き継ぐ可能性がありますが、遺伝子のパターンが無数にあるため必ず同じ性格になるとは限りません。
両親の気質を受け継ぐかは分らず、隠れた気質を受け継ぐことだってあり得ます。
同じ両親から生まれた兄弟猫であっても、それぞれ性格が違います。
つまり、両親が甘えん坊の性格であっても、必ずしも子猫がすべて甘えん坊になるとは限りません。
父親の性格と母親の性格のどちらに似易いということも特にありません。
猫種による違い
猫は、大きく分けると「長毛種」と「短毛種」に分けることができますが、性格にも違いが見られます。
『長毛種』の猫は、どちらかというとおっとりとしていて、大人しい性格の猫が多いです。
『短毛種」の猫は、活発で遊び好きで構ってほしいタイプが多い傾向です。
ただし、『長毛種』は毛が長くて優雅に見えるのでおっとりしているように見えるという説も。(諸説あり)
毛の長さで性格がある程度わかるかも知れません。
性別の違い
オスとメスでは、性ホルモンの与える影響でそれぞれの性格に違いがあります。
オスは一般的には甘えん坊の性格で、活発に動くことも大好きで縄張り意識が強いと言われています。
メスの場合は、クールでおとなしく、縄張り意識に疎く少しミステリアスな傾向があります。
もちろんクールなオスや、甘えん坊のメスがいますので一概には言えません。
あくまでも猫の性格の傾向として捉えたほうがいいでしょう。
毛色による違い
猫の毛色による性格の違いがあるという根拠はありませんが、色の違いで性格が違うとも言われています。
例えば、『茶トラ』だと温厚で甘えん坊の性格が多いといわれています。
これは『茶トラ』の場合、男の子の割合が多いことから言われているのかもしれません。
環境による影響
猫が生まれてから、どのような環境で育ち、だれに育てられたかによって性格は変わります。
子猫の時の経験が、猫の性格を決めるのに大きく関わってくるでしょう。
環境と言っても、これをしたから甘えん坊になるなど誘導することはできません。
猫の性格は、要素が複雑に絡み合って決まっていきますので、どの性格になるのかはわからないのです。
母猫の影響
猫の世界では母猫が子育てを担当するので、生まれたときから離乳までの間に母猫から受ける影響は特に強いと言えるでしょう。
子猫は本能的に母猫の行動をみて学習し、成長していきます。
母猫が何を安全として、何を危険と判断しているかは子猫の性格を決める大きな要素になります。
兄弟猫
母猫と同様に、生後直後から強く影響するのは兄弟猫の存在です。
生まれたときからお乳がよく出る乳首や、居心地のいい場所を巡って争うので闘争心が生まれます。
じゃれ合ったり、なめ合ったりといった体温を感じる体の触れ合いが愛情表現の基本となっていきます。
兄弟猫の存在は、今後の猫同士の付き合い方にも影響してきます。
同居猫
一匹で飼っているのか、多頭飼いなのかによっても性格が変わってきます。
生まれてからずっと一匹で飼われている猫は、自分が猫であるという認識が薄いでしょう。
飼い主に甘えやすい性格になることもありますが、ほかの猫とのコミュニケーションがうまくいかないこともしばしばあります。
同居猫がいる場合は、猫同士の性格や相性、同居をし始めた時期によっても性格が変わってきます。
去勢手術による変化
メスにはないですが、オスの場合は避妊手術により性格が変化する場合があります。
去勢手術をした前後で大きく性格が変わることはありませんが、子猫の性格が続き甘えん坊でやんちゃなままになります。
逆に去勢手術をしなかった場合には、縄張り意識からか独立心が強くなっていきます。
飼い主との関係
もちろん飼い主との関係が、猫と性格を決める大きな要素と言っても過言ではないでしょう。
甘え上手にするためには、飼い主と猫の絆が必要不可欠です。
猫と遊んであげることで絆が生まれ、猫は飼い主に甘えるようになるでしょう。
遊んであげることは、ストレスの軽減になるので温和な性格の猫に育つかもしれません。
遊んであげることに遅いということはないので、今日から毎日遊んであげましょう。
まとめ
猫の性格は、『遺伝+環境』で決まります。
そのため、飼い主が思ったように決めることはできません。
猫の性格は、3か月になるころにはある程度決まるといわれています。
飼い主の意志である程度固まった性格を変えることは難しいですが、飼い主のことが大好きな猫になることは可能です。
1日15分程度遊んであげることにより、猫は飼い主に甘えるようになるでしょう。
飼い主のそばで育っていくにつれて、どのような性格になるのか楽しみでもあります。