猫らしさってなに?猫を特徴づける9つの事柄
猫は、犬と一緒でペットとして飼う2大巨頭の一角を担っています。
そのため猫はとても身近ですが、改めて猫の特徴と言えばどんなものがあるか考えてみましょう。
気分屋で有名な猫は、気まぐれが一番最初に浮かぶ猫の特徴とも言えます。
猫の気まぐれは場当たり的ではない
猫は、甘えていたかと思うと突然爪をといだり、違う場所に移ってうとうとしたりと気まぐれな行動が目立ちます。
猫の行動はコロコロと移り変わるため、飼い主は猫が気まぐれだからと思うことでしょう。
しかし、猫は思いつきで場当たり的な行動を取っているわけではありません。
その時の音、ニオイ、振動などの何かを察知して気分が急変したり、何かにスイッチが入ったりして行動が切り替わるのです。
猫の遺伝子レベルの行動とは
猫には教わらなくてもできる、生まれ持った「本能行動」があります。
猫の反射行動も「本能行動」で、ひげが当たると瞬間的に目を閉じます。
母猫が子猫の面倒を見る、子猫が母猫の乳を吸う、首筋を加えられるとおとなしくなるなども「本能行動」です。
「本能行動」は生存に関わる行動なので、遺伝子として残り、代々受け継がれていきます。
猫らしい9つの行動
①狩りが得意
ネズミなどの小さくて動くものを見ると、ついつい追いかけたくなってしまいます。
狩猟本能は、生きていくことでとても大切な食に関するものです。
猫は、おもちゃなど獲物に似た動きをするものに対して本能的に反応し夢中で追いかけます。
②恋愛が盛ん
猫は年に2~3回の発情期が来ると、メスはフェロモンを出しオスはフェロモンに反応します。
このフェロモンにより、交尾の欲求が高まり繁殖行動を起こします。
発情期には、欲求を満たすために遠くまで徘徊することも珍しくありません。
③よく寝る
猫は1日の3分の2は寝て過ごします。
猫は肉食動物のため狩猟をする必要があり、エネルギーを温存するために長時間眠ります。
④一人でも平気
猫が野生の時には、森林を単独で行動し狩りをして生活をしていました。
猫は犬と異なり、群れを作って行動をすることはありません。
本能的にも、一人でも長時間過ごすことができます。
お留守番になると食事などの世話が必要になるので話は異なります。
⑤高い場所を好む
野生で生活していた時には、基本的には森林で暮らし、木の洞をねぐらにしていました。
猫がもともと高いところで生活していたことと、外的が来るのを警戒でき、安心安全な場所なので本能的に高所を好みます。
安心できるのでキャットタワーなどの高所で眠ることがとても好きな猫もいます。
⑥毛繕いが日課
全身の感覚を敏感にするためと、外的から見つからないようにニオイを消すために毎日毛繕いをします。
毎日行う行動なので、本能的に日課となっており、体を舐めることで安心感を得ることができます。
何か大きなストレスが加わった時には、安心するために体を舐め続けます。
⑦爪とぎが好き
爪とぎは本能的な行動の一つで、狩猟に備えて鋭利にしておきます。
狩猟の準備のほかにも、縄張りのマーキングやストレスの発散などの役割があります。
本能行動でも、部屋の家具や壁で爪とぎをされるとたまったものではありませんね。
⑧砂の上に排泄をする
猫の祖先は、もともと砂漠地帯に住んでいるリビア猫がルーツと言われています。
砂漠地帯で過ごしていた名残で、砂の上に排泄をすることを好みます。
排泄場所をしつけで教えるときには、砂の上に誘導してあげればすぐに覚えてくれます。
この行動は、遺伝子的に受け継がれている行動と言えます。
⑨気まぐれ
前述でも述べたように、猫は何も考えずに気まぐれな行動を取っているわけではありません。
何か物音がしたり、振動があったりすると本能的な行動を呼び覚まされ、スイッチが入ったように切り替わります。
猫と人では感じられる度合いが異なるため、飼い主には何も起きていないように感じるときも猫は何かを察知しています。
そのため、飼い主にとっては気まぐれな行動を取ったように感じるかもしれません。
まとめ
猫の行動には「本能行動」があり、大きく9つの事柄が存在します。
猫を特徴づける9つの事柄を見てみると、飼い主を困らせてしまう行動も含まれており、問題行動も本能的なところからきていると考えられます。
猫の「本能行動」を理解することで、問題行動を起こす謎が少し解けるかもしれません。