猫の魅力は気まぐれ行動!気分変化は「ストレス」と「欲求」から起こる?
猫の気分が変化するときは、どんな時なのでしょうか。
猫の気分が変化するのは大きく分けて二つあり、「ストレスからくる気分の変化」と「欲求からくる気分の変化」があります。
気まぐれと言われる猫は、ストレス発散と欲求により気分を変化させていると考えられます。
ストレスからくる気分の変化
猫のもやもやな気持ち
のんきに見える猫も、野生ではなくなったことによって無意識レベルでストレスにさらされるようになりました。
猫は人に飼われることで、食べものと暖かい住まいを手に入れることができました。
以前の猫は、外の世界を自由に行き来して、生活していましたが近年では室内飼いが増え行動が制限されるようになりました。
猫は、野生を生き抜くための本能行動への強い衝動を持っています。
人に飼われて外出できなくなったことによって、本能行動を発揮することができなくなりました。
甘えているとき、退屈しているとき、休んでいるときなど、ふとした時に本能行動ができないやもやが湧いてくるのです。
実年齢に合わない振る舞いはストレスからかも
本来なら動物は成長に応じて行動が変化し、子猫は子猫らしく、成猫は成猫らしく振舞うものです。
しかし、飼われている猫の場合には年齢に逆行したり、性別が逆転するような行動が多くみられます。
無意識レベルでの多大なストレスが影響して、もやもや状態に陥ることで起こっています。
気分の変化は1~2秒で起こる
猫の感情が、何事もない状態から瞬時に切り替わるきっかけは音やニオイです。
その時に野生気分になるか、親猫気分になるかは音やニオイの種類で決まります。
例えば人には聞こえない不審な音を聞きつけると瞬時に反応して、野生気分に変化したりします。
何事もなければすぐにペットの気分に戻るし、飼い主に「どうしたの?」と声を掛けられれば子猫の気分に変化します。
その時々の音やニオイに反応したりして、1、2秒で感情が変化します。
猫が激しく気分を切り替えることは、それ自身で神経が疲れるということはありません。
無意識のストレスに対しては、自然と気分を変化させることでストレスの発散をしています。
無意識とは違う、原因があるストレスについては、飼い主が気付き取り除いてあげることが必要です。
欲求からくる気分の変化
猫の4大欲求
本来生理的欲求が湧くと、自然とそれに応じた行動を取ります。
繁殖期におこる性的欲求を除けば、食べること、眠ること、排泄することがあります。
猫の場合には「食べること」を2つに分割することができ、「食べたい」という欲求と「狩りをしたい」という欲求に分けられます。
食欲、睡眠欲、排泄欲、狩猟欲を合わせて、「猫の4大欲求」といいます。
①食欲
大人の猫になると朝晩の2回で食事をとることが習慣的になっていて、そのタイミングで食欲の波が訪れます。
食欲が湧くと、気分がお腹が減ったモードになり食べ物を探すスイッチが入り気分が変化します。
食事のタイミングでなくても、好物のニオイを嗅いだ時なども気分が変化します。
②狩猟欲
現代猫の場合狩猟欲は、おもちゃで遊ぶことに取って代わりました。
室内で飼うことが多くなり、実際に狩りをする機会がなくなり狩猟欲は別の形になりました。
飼い主がおもちゃを持つことで、狩りモードに入り気分が瞬時に変化します。
おもちゃで遊ぶことで狩猟欲を満たすことができますが、満たされない場合にはまわりに八つ当たりをすることもあります。
③排泄欲
猫は朝一番や食事をした後など、1日に数回排泄欲が起こります。
ソワソワして気分が変化しやすくなり、排泄欲を妨げられるとストレスの原因になります。
欲求を満たすためには、静かな場所と清潔なトイレが用意されていることが大切です。
④睡眠欲
猫にとって睡眠はとても大切で、1日の3分の2は寝て過ごします。
眠いときに眠りを妨げられることは、気分が変化するきっかけになります。
欲求に従うのか葛藤している
猫は本能のままに欲求に従うのか、葛藤を抱えるときがあります。
例えば、排泄をしようとしたときに先住猫がいたりすると「押しのける」か「一緒にする」かの選択を迫られる場面があります。
「どうしよう」という悩みが大きくなり葛藤することで、飼い主の思いもよらぬ行動を取ることがあります。
猫が葛藤を抱えると、その場の雰囲気にそぐわない行動を取り葛藤やストレスを沈めます。
突然猫がキレてしまうのも、葛藤によるストレスからと言えます。
まとめ
猫の気分が変化することは、ペットとして飼われるようになったことで無意識レベルのストレスが掛かることが影響しています。
猫には4大欲求があり、欲求が起こることで今まで行っていた行動から瞬時に違う行動へ移ります。
猫の行動を理解してあげると、気分の目まぐるしく変化することが猫の魅力の一つになります。