室内飼い猫が狩りをできないのはかわいそう?猫の習性と本能を知ろう

猫は、小鳥や虫など動いているものを見るとじっとしてはいられません。

猫が落ち着かないのは、性格によるものではありません。

猫の習性について考えてみましょう。

狩り行動

猫は本来、狩りをして獲物をとる動物なので、本能的に狩りの行動がインプットされています。

獲物らしき動きをするものを見ると、理屈抜きで反応をして捕まえようとすることが「狩り行動」です。

子猫は目が見えるようになるとすぐに動くものに手を出すようになりますが、それこそが狩りの衝動の現れなのです。

本能

生まれつきにインプットされている衝動や行動のことを「本能」と言います。

本能による行動とは、しつけなどでは決してやめさせることができないものです。

本能は猫が生きるために必要な行動なので、無意識的に体が動いてしまいます。

狩りの必要がなくなった現代の飼い猫でも、小鳥や虫の動きを見ると体が動いてしまいます。

飼い猫は狩りをしても食べない

飼いネコは獲物を殺したとしても、食べることはまずありえません。

本来であれば、獲物を捕まえて食べるまでが狩りなのですが、本能的な行動が捕まえただけで止まってしまいます。

十分な食事で栄養が足りているので、「食べる」のスイッチが入らないのです。

猫の狩りはただの殺戮なのか

猫が獲物を食べないとなると、食べるための狩りではないため、ただの殺戮になってしまいます。

「かわいらしい猫がなんて残酷なことをするのだろう」と思ってしまうのも無理はありません。

ただし、食べる食べないに関わらず、狩りをすることは健康的にとても大切なことです。

食動物である猫が狩りをすることは、とても楽しいことだということを知っておく必要があります。

衝動が満たされることで、快感へと繋がり、猫にとって本能的に満足感を与えます。

狩り衝動を転嫁する

猫が本来持っている行動は、人に飼われるようになったことで変化しました。

暮らしが変化したことを正しく理解し、受け入れるころが猫という動物を知ることに繋がります。

室内飼い猫の狩りは遊び

室内飼いが多い現代猫の場合、本当の狩りをするチャンスがほとんどなくなりました。、

狩りをすることではなく、それは狩りの真似事をする「あそび」へと変わって行きました。

狩りができないのはかわいそうなのか

本能による衝動で狩りをする猫は、狩りができないことはかわいそうなことなのでしょうか。

猫は本当の狩りであろうと、遊びによる狩りの真似事であろうと狩りの衝動が満たされれば楽しい気持ちで満たされます。

危険な目にあう可能性が高い本当の狩りよりも、遊びのままで衝動が満たされた方が猫のためなのではないでしょうか。

猫が楽しくなるように遊んであげることが大切なのです。

まとめ

猫が本来持っているものが何かを知り、それが人との暮らしでどう変わっていったのかを考えることが大切です。

猫の衝動と本能を踏まえて、暮らす環境を考えてあげることが猫の幸せを実現することに繋がります。

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