帰宅したときに猫が玄関で待っているのはなぜ?
飼い主が帰宅すると「おかえり~」と言っているかのように猫が玄関で待っています。
猫は寂しさから飼い主の帰りが待ち遠しくて玄関で待っているでしょうか。
出迎える本当の理由は
飼い主が家に帰った時に猫が玄関で待っているのは、実は「おかえり」と出迎えているわけではありません。
好奇心旺盛な猫の特徴で、飼い主が帰ってくるのを確認するために玄関に行きます。
猫は飼い主が玄関の外を歩いているときから足音とリズムを見極めて「飼い主が帰ってきた」とわかります。
ドアが開くと同時に飼い主にすり寄っていき、飼い主をチェックしています。
猫にとって家はテリトリーで、テリトリー内に侵入した者をすべてチェックします。
見送る猫の理由は
飼い主が外出するときに玄関まで付いて行って、見送る猫もいます。
飼い主が出かけるのがさびしくて後を付いていっているのではなく、テリトリーから出ていくのを確認しているのです。
稀に出かけようとしている飼い主に向かって鳴く猫がいますが、これは親猫の気分になって飼い主を呼び止めているのです。
「そこから出て行ったらいけないよ~」と心配しているのです。
室内飼いの猫は脱走する?
室内でしか飼ったことがない猫の場合、ドアが開くと外の様子をうかがい、うろうろしたりします。
脱走経験が一度もなく、外の世界を知らない猫は興味があるけどこわい気持ちが先に立ちます。
もし勇気を出して玄関の外に出られたとしても、あまり遠くにはいけないのですぐ近くで鳴いていることでしょう。
発情期の場合には、こわい気持ちより欲求の方が先に勝ってしまうので気を付けましょう。
猫は留守番がさびしい?
飼い主が外出をすると猫は室内を一通りパトロールします。
パトロールが済むといつもの休み場所へ向かって行き、ゆっくりとした時間を過ごします。
留守番中は寂しい気持ちになるのかというと、残念ながら猫は単独性の動物のためさびしいという気持ちにはなりません。
ただ、留守番中は飼い主がいなく変化がないので少し退屈ではあります。
飼い主が帰ってきて顔を見ると猫は少し嬉しそうな顔を浮かべます。
遊んでくれたり餌をくれる人が戻ってくるので、子猫気分いっぱいで飼い主を迎えてくれます。
出迎えしない猫は飼い主が嫌い?
出迎えも見送りもしない猫もいますが、これは飼い主を嫌っているわけではありません。
飼い主が玄関に行くのは出かけるので当分帰ってこないなどパターンを覚えている場合に多く、経験豊富な高齢猫の特徴とも言えます。
悪く言えば面倒でいちいち構っていられないという気持ちで、よく言えばいつも通りなので心配せず安心して見送っているのかもしれません。
家自体をテリトリーと認識していない猫の場合は、飼い主の出入りに無頓着です。
出迎えも見送りもきまぐれ
日によって出迎えも見送りもしないなどムラがある猫もいます。
猫の感情は複雑で気まぐれと言われるだけあって、その時々と気分がコロコロと変わります。
テリトリー意識が強い猫とそうでない猫でも見送りに行く行かないが分かれます。
猫が見送りと出迎えをするのが気まぐれなのは、猫の性格的なものなので、飼い主に興味がなくなったわけではありません。
気分や個性で違う出迎えるパターン
玄関で出迎える
猫は、飼い主の足音を聞きつけてドアが開くのを待ちます。
飼い主が現れると、うれしそうな表情を浮かべながら寄ってくることでしょう。
少し興奮気味で飼い主の足元に体を擦りつけてニオイをつけて愛情表現を見せてきます。
物陰からじっと待っている
物音で誰が返ってきたのか判別はつくものの、本当に飼い主が現れるのか心配しているときに見せます。
不安な気持ちが大きく、ドアが開いて飼い主を確認するまでじっと物陰に隠れて待っています。
飼い主だと判断できると物陰からそっと出てくるでしょう。
飼い主を確認したら去っていく
玄関まで迎えにきているけど、飼い主の足音だと判断できると安心して室内に戻っていく猫もいます。
テリトリーを脅かす怪しいやつが来たわけではないことがわかると、自分の休む場所に帰っています。
飼い主が玄関を開けるまで待ってはおらず、玄関を開けたときにはそこにいないかもしれません。
まとめ
猫が迎えたり見送ったりするのは、縄張り意識からくるもので、飼い主に興味ないとなると少しさびしい気もします。
どんな理由にせよ迎えてくれたり見送ってくくれたりするので、飼い主のさびしい気持ちを紛わせてくれているのかもしれません。
猫の本心はわからないので、「おかえり」や「いってらっしゃい」と言っていると思う方が愛らしいです。
今日も家に帰ると玄関で迎えてくれるかなと、考えながら家に帰ると少し暖かい気持ちになるかもしれません。