猫の去勢・避妊手術はしなくていい?知っておきたいメリットとデメリット!

猫の『去勢手術』や『避妊手術』はする意味があるのでしょうか?

猫にとっては迷惑で飼い主のエゴなのでは?

飼い主がメリットとデメリットを理解する必要があります。

猫の繁殖率は非常に高いです!!

そのため、手術を受けていない猫はすぐに妊娠してしまいます。

繁殖を望まない場合は不妊手術を行うことをおすすめします。

発情期の問題行動

スプレー(マーキング)行為

オス猫は発情期になると顕著に表れるのが「スプレー(マーキング)」行為です。

家の中のどこにでもおしっこを飛ばします。

これは縄張りを主張するためです。

家具や壁などにおしっこをかけます。

猫のおしっこは臭いが強烈です。

しかもなかなかにおいが落ちません!!

※メスにみられる場合もあります

外の世界に興味を示す

室内飼いも猫でも、発情期は外に出たがります。

それは異性を求めて外の世界に興味を持つからです。

飼い主の隙を見て、脱走を試みるようになります。

脱走した場合に外で交配をしてくる可能性があります。

今まで外に出たことがない猫はさらに要注意です。

家猫は外の危険を全く知りません。

最悪の場合、交通事故に合う危険性もあります。

ケンカ

オスの場合は気性が荒くなります!

オス同士でメスを奪い合うケンカををします。

猫のケンカは爪をむき出しにして壮絶な戦いになります。

ケンカで大きな傷を負い感染症になる可能性もあります。

大声で鳴く

メスの場合は大きな声で鳴くようになります。

赤ん坊が泣くような独特な声を出します。

時間を気にせず夜中でも外に聞こえるほど大きな声で鳴きます。

猫によっては、一晩中鳴きつづけることもあります。

猫の鳴き声が原因で眠れなくなることも。

ご近所との騒音トラブルになることも考えられます。

去勢手術によるメリット

性格が穏やかになる

縄張り意識がなくなります。

手術をしたその時から穏やかな性格になります。

攻撃性がなくなるので甘えん坊な性格になることが多いです。

子猫の時期にしか見られないスリゴロ猫になる可能性があります。

スプレー行為がなくなる

縄張りを主張する必要もなくなります。

そのため、スプレー行為をしなくなります。

※性成熟後に手術をした場合、1割程度の割合で残る場合もあります。

病気のリスクが減る

外に出て行ってしまう可能性が少なくなります。

ほかの猫との接触による感染症の可能性が減ります。

去勢手術によるデメリット

太りやすくなる

手術を行うことで、ホルモンバランスが変わります。

そのため、脂肪の代謝が悪くなり太りやすくなります。

飼い主が管理することで防げます!!

それほど深刻なデメリットにはならないでしょう。

手術による体への負担

手術を行うときに麻酔をかけます。

そのため、少なからずリスクがあります。

信頼できる獣医さんに頼むようにしましょう。

そうすれば、リスクを軽減できます。

下部尿路疾患のリスク

早期の手術を行った場合に、尿路疾患になる可能性があります。

獣医さんと相談して行えばほぼリスクはありません。

避妊手術のメリット

問題行動がなくなる

異性を求める行動をすることがなくなります。

手術をすると大声で鳴かなくなります!!

外へ逃げ出そうとすることもなくなります。

病気のリスクが減る

生殖器による病気のリスクが低減されます。

生後1年以内に受けることで『乳腺腫瘍』の発症予防をになります。

『乳腺腫瘍』は、いわゆる乳がんのことを指します。

メスに圧倒的に多い病気です。

メス猫の場合、手術する理由の大部分を占めています。

避妊手術のデメリット

手術による体への負担

少なからず麻酔による体への負担がかかります。

メスの場合は、お腹を切開して、卵巣と子宮を摘出します。

お腹を切開する分、メスのほうが負担が大きいといえます。

信頼できる獣医さんに頼むことでリスクを下げることができます。

太りやすくなる

オス同様に、ホルモンバランスの変化の影響で太りやすくなります。

手術前と後では、運動量が低下することもあります。

カロリーを抑えることで防ぐことが可能です。

飼い主が管理してあげれば問題ありません。

手術を受ける時期

発情期前に手術を行うことが大切です。

しかし、早ければいいというわけでもありません。

子猫の場合には、体力的な問題があります。

また子猫の時期にすることで成長に影響するリスクが伴います。

適正な時期に手術を受けるようにしましょう。

オスの場合・・・生後6~8か月を目安

メスの場合・・・生後4~7か月を目安

手術による費用

病院によって異なりますため、かかりつけの病院で確認しましょう。

値段が高いからと言ってリスクが下がるわけではありません。

逆に安いからと言って適当な手術を行うわけでもありません。

飼い主が信頼できる獣医さんにお願いすることをおすすめします。

オスの場合・・・1~3万円程度

メスの場合・・・2~4万円程度

手術期間

オスとメスでは開腹するかしないのかによる違いがあります。

そのため、手術の期間も異なってきます。

オスの場合・・・順調で日帰り~1泊が一般的

メスの場合・・・順調で1泊~2泊が一般的

術後の食生活

オスメスどちらも、運動量が低下します。

一日の必要カロリーが大幅に減ります。

手術前と同じ食事をしていると間違いなく太ります。

もし体重が増えてしまうと大変なことになります。

人と同じでダイエットして戻すのは一苦労です。

「去勢・避妊手術後用」の低カロリーフードに切り替えましょう。

遊ぶ頻度を増やしてあげることも肥満予防に効果的です。

飼い主がが太らないように健康管理をしてあげましょう。

モグニャンキャットフード

自治体から補助金がもらえる場合も

自治体によっては、不妊手術の補助金制度を設けている場合があります。

期間内に申請を行って提携病院で手術を受けた場合に、手術費用の一部を助成してもらえます。

自治体によって条件が異なるため、手術を受ける前に一度問い合わせてみるといいでしょう。

まとめ

デメリットはゼロではありませんが、手術を受ける恩恵のほうがあります。

エゴではなく、不妊手術することは、なによりも猫のためになります。

猫の不妊手術を行うか判断できるのは飼い主です!!

猫の今後を考えたときに、手術を受けることを検討してあげてください。

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